リラックスしながら献血する男性

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い緊急事態宣言が発令されていた4月29日~5月6日のゴールデンウイーク(GW)中、県内の献血者数が全日、計画を上回った。GW中に全日で計画を上回るのは2015年以降では今年だけ。県赤十字血液センターは、多くの人が出掛ける桜祭りなどが中止となったことに加え、「献血は不要不急の外出に当たらない」という日本赤十字社の呼び掛けが浸透したことが要因と分析する。ただ、GW後は再び献血者が減っており、「血液を安定供給するため、継続的に協力してほしい」と呼び掛けている。
 同センターによると、県内では例年、花見シーズンと重なるGW中は献血者が少なくなる傾向にある。しかし、緊急事態宣言発令中に迎えた今年は計画を174人上回る738人が協力。帰省を控える人も少なくなかったためか、弘前市では大学生の献血者が目立ったという。
 同センターは県内各地で桜祭りなどの各種イベントが中止となったことに加え、「献血が不要不急の外出に当たらない」という日本赤十字社の呼び掛けが報道を通じて周知されたことが影響したとみている。
 同センターの島田博明献血推進課長は「多くの人のおかげ」と感謝。ただ、GW後は再び献血者数が計画に達しなくなっていることから、「血液を長期かつ安定的に供給できるように、これからも協力をお願いしたい」と話す。
 献血には、血液中の全成分を採血する「全血献血」と、血小板や血漿(けっしょう)の成分を採血する「成分献血」があり、血液の有効期間は全血製剤が3週間、血小板製剤は4日間しかない。また、成分献血は男女ともに2週間、全血献血は男性で3カ月、女性で4カ月の間隔を空けなければ、次の献血ができない。
 これらの事情を踏まえ、同センターは献血者確保のため、献血経験者に電話やはがきで協力を呼び掛けるなどの取り組みを続けている。
 同センターの柴崎至所長は「献血したものは、抗がん剤治療を受ける患者らに毎日使われている。血液は生ものなので、定期的に必要な分だけ確保しなければならない」と語る。その上で新型コロナの感染拡大予防のため、希望者には予約した上で献血ルームを訪れるよう呼び掛けている。
 県内の常設献血センターでの予約は、弘前献血ルームCoCoSA(弘前市、電話0120―768―489)、青森献血ルーム(青森市、電話0120―649―489)へ。