弘前市は26日、65歳以上の高齢者を皮切りに新年度に始まる新型コロナウイルスワクチン接種体制について、市内87カ所(22日現在)の医療機関における個別接種を主体とし、合わせて集団接種を実施する方針を明らかにした。65歳以上への接種券および予診票は3月24日をめどに発送準備を進め、年度内配布を目指す。
 国はワクチン接種のスケジュールを4月以降と示しており、弘前市で対象となるのは、16歳以上64歳未満約9万4500人(2月1日現在)、65歳以上約5万4500人(同)の市民。
 ワクチン接種は予診、問診、接種後の健康観察、必要時の応急対応などの必要性が指摘されている。弘前市医師会が接種に関する調査をした結果、22日現在で市内87医療機関が個別接種に協力する意向を示しており、1週間で約7000人が接種可能となる見込み。
 各医療機関は本来の医療業務と並行して実施する形となり、ワクチン接種を最優先とした対応は難しいが、かかりつけの患者以外にも対応する意向の医療機関もあった。国から県を通して自治体に提供されるワクチン量や時期が不確定なため、準備が整った段階で対応する医療機関名が市から公表される見通し。
 かかりつけ医のいない若い世代の市民や、施設入所中の高齢者、平日に医療機関を訪れにくい市民などさまざまなケースが想定されるため、市は集団接種や施設巡回などの方法を検討する。また市民の不安軽減のため、ワクチンの接種回数や副反応など関連情報をまとめたチラシを作製し、毎戸配布する方針。
 市内のワクチン接種に関する相談や問い合わせに応じるコールセンターは3月24日に開設予定。
 三浦直美健康こども部長は「市民の声を聞き、国や県の情報を引き続き注視しながら対応を進める」と話した。